
墨田区三田会の皆様
今年の夏の暑さは格別ですが、皆様方にはお変わりありませんか?
毎回、お城シリーズをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、和歌山城、大垣城をご紹介します。
▪️和歌山城
大阪市内から阪和線の快速電車で約90分、和歌山に到着します。
天正13年(1585年)、紀州伊勢を平定した羽柴秀吉は弟の秀長に築城を命じました。
城は一応の完成を見ましたが、築城主の秀長と秀吉が次々と没し、関ヶ原の戦いを経て、浅野幸長によって改修されました。
その後、徳川家康の十男/頼宣が入封し、御三家の格式に相応しい大城郭に拡張しました。
和歌山城は、市内の虎伏山に築かれた平山城です。
天守は再建されたものですが、三層建て、多くの破風で飾られた装飾性の高い造りで、町中からも壮麗な姿を見ることができます。
また、城内外の石垣も必見の価値があります。
和歌山城は豊臣期、浅野期、徳川期の三期にわたって築かれているので、素材の石の種類が異なり、その工法も野面積、打込接、切込接と多岐に渡り、歴史マニアには興味深いところです。
▪️大垣城
名古屋から東海道線で約30分、水の都・大垣に到着します。
大垣城は、永禄2年(1559年)に氏家直元が旧城を改修して完成させたと言われています。
同時に城下町の改造にも着手、豊富な水資源を生かして、巨大な総構え(街全体を土塁などで囲む)の中に水堀を三重、四重に巡らせています。
関ヶ原の戦いでは、西軍石田三成の本拠地となり、激しい籠城戦が 展開されました。
戦後、寛永12年(1635年)に戸田氏鉄が入封、以降は戸田氏が続いて明治維新を迎えます。
残念ながら四重の天守は再建されたものですが、白漆喰が美しく青空にも良く映えます。
前述のとおり町全体が総構えとなっているので、市内の街並み、旧所の散策がお勧めです。
市内を流れる水門川だけでなく、随所に湧き水が見られ、水の都を感じさせてくれます。
時間が許せば、隣駅の関ヶ原まで足を運んで、日本最大の大合戦を実感してください。














