
墨田区三田会の皆様、こんにちわ、昭和53年卒の貝崎です。
毎回、稚拙な城巡りをご覧いただき、あり がとうございます。
今回は、鹿児島、熊本、宮崎、大分を巡ってきましたが、交通の便が悪くて難儀しました。
以下、レポートします。
▪️鹿児島城(鶴丸城)
言わずと知れた、戦国大名/島津氏の居城です。
島津氏は代々当地の守護職でしたが、戦国期の島津家久が歴代当主の本城を強固で広大な城に大改修したとされています。
城山を背後に三方を堀と石垣で配し、前面には堅固な櫓門を左右に設けていました。
残念ながら城郭は残っていませんが、城址を一回りするだけでド迫力を感じます。
市内には幕末や明治の偉人像だけでなく、西南戦争の戦禍を留める城山や私学校跡地、仙厳園(藩主の別邸)など、歴史好きには見所満載です。
また、桜島や砂湯で有名な指宿温泉などの観光地巡り、焼酎と薩摩グルメもお勧めです。
▪️人吉城
人吉城は、鎌倉時代から江戸時代の終わりまで当地を治めた相良氏の居城です。
典型的な平山城、球磨川を外堀に見立てて石垣を築き、船着場を多く設けていたのが特徴です。
残念ながら城郭は残っていません、無骨に積み上げられた石垣が往時を偲ばせます。
なお、人吉地方は数年前の集中豪雨の影響で、鉄道が未だ復旧していません。
当地へのアクセスは、鹿児島空港か らの高速バスの利用をお勧めします。
▪️飫肥(オビ)城
宮崎から南に延びる日南線で約80分、飫肥(オビ)に到着します。
今回訪れて、NHK連続テレビ小説「わかば」の舞台地と知りました。
当地は島津氏と伊東氏の抗争期を経て、天正15年(1587年)に豊臣秀吉の裁定で伊東氏の領有となり、以後幕末まで系譜を重ねていきます。
天守はありませんが、再建された大手門、長い石垣の上に二階建ての隅櫓が二基 、本丸や中の丸などの各曲輪もあり、本格的な縄張りだったことがうかがえます。
歴代の藩主が丁寧に城下を整備したので、用排水路が綺麗に施されています。
また、明治期以降も行政が伝統的建造物群保存地区として武家屋敷を残し、立派な杉木立とも相まって、「南九州の小京都」に相応しい景観を保っています。
当初はさほど期待していませんでしたが、今回の城巡りで筆者が最も気に入った地でした。
交通の便が今ひとつですが、筆者お勧めのお城です。
なお、当地は明治の外交官/小村寿太郎(日英同盟や日露戦争後のポーツマス条約の締結に尽力)の出身地でもありました。