
昭和53年卒、貝崎弘和です。
毎回、「お城シリーズ」をご覧いただき ありがとうございます。
今回は、JR西日本の岡山ワイドパス(3日間普通車乗り放題)を活用して、岡山県のお城を巡ってきました。
▪️岡山城
山陽新幹線の岡山駅で下車、東口の桃太郎通りを20分ほど進むと正面に岡山城が現れます。
戦国末期に豊臣秀吉の支援を受けた宇喜多秀家が大改修を行い、旭川筋を巧みに利用して現在の城構え、城下町に仕上げたとされています。
天守の外壁は黒塗りの下見板で覆われてあり、その黒姿から「烏城」とも呼ばれています。
ブラックマスクの天守は、どこか精悍な古武士を思わせます。
また、天守の石垣や一階の平面が「不等辺五角形」をしているのも岡山城の特徴です。
そのため、天守を見る場所や角度によって、様々な表情をうかがうことができます。
関ヶ原の戦い後、新城主になった池田氏によっても城の拡張、整備は続けられました。
日本三大庭園に数えられる「岡山後楽園」も城の対岸に公開されているので、必見です。
▪️津山城
山陽本線の岡山駅で津山線に乗り換えて約90分、内陸の要衝、津山に到着します。
津山城は、関ヶ原の戦い後、森蘭丸の弟/森忠政が13年を要して築いた平山城です。
現在、城郭は残っていませんが、城下から見上げる櫓、石垣の姿は
迫力を感じます。
本丸、二の丸、三の丸を雛壇状に配した「一二三段」と呼ばれる高石垣の重なりに加えて、本丸に至る5つの城門は全て枡形で、防御が固く厳重な造りとなっています。
帰路、名物のホルモンうどんを食してきました、美味でしたよ。
▪️福山城
岡山から山陽本線で西へ約1時間、広島県の福山に到着します。
福山城は駅の目の前です。
福山城は、毛利氏や西国大名の監視と防衛強化のため、幕府のバックアップを得て譜代大名の水野勝成が築きました。
本丸を二の丸、三の丸が囲む輪郭式の平山城、五重六階の天守は復元されたものですが、東南西の壁面は塗籠、北面は鉄板張りで防御を固めています。
白漆喰と黒い屋根瓦が似合う、スタイリッシュな城姿です。
福山藩は水野家から松平家を経て阿部家に連なり、阿部家七代の阿部正弘は幕府の老中を勤めて日米和親条約に尽力した人物です。