
昭和53年卒、貝崎です。
毎回、お城シリーズをご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、前回に引き続いて四国の2城を紹介します。
宇和島から予土線の窪川経由で高知に到着。途中の四万十川沿いの景色は素晴らしかったのですが、列車の接続が悪く5時間弱もかかり閉口しました。
早速、幕末の三英傑(坂本龍馬、武市半平太、中岡慎太郎)の立像が迎えてくれます。
▪️高知城(現存12天守のひとつ)
高知城は駅から徒歩20分、追手筋通りの先に壮麗な天守が見えてきます。
関ヶ原の戦い後、遠州掛川から入国した山内一豊は、長宗我部元親が手掛けた旧城をもとに、慶長6年(1601年)秋から改修に着手、完成まで10年を要しました。
雨や台風の多い土地柄ゆえ、特に「雨仕舞い」と呼ばれる排水処理には苦労したようで、石垣には各所に「石樋」などの工夫が為されています。
高知城は、山頂に天守と本丸、北側に二の丸、一段下の東側に三の丸を配し、段差には詰門や廊下門を置いて、堅牢な一体構造となっています。
現在の天守は寛延2年(1749年)に再建された二代目ですが、外観四重(内部三層六階)の望楼型、 天守台に鎮座する城姿は夕日に映えて迫力十分です。
山内家と土佐藩は代々系譜を重ねていきますが、幕末から明治維新の激動期には坂本龍馬や板垣退助など数々の人材を輩出しており、市内には多くの像や記念碑が残されています。
歴史に想いをはせながら、ゆっくり散策してから、「ひろめ市場」で一献、鰹のタタキ、皿鉢料理を堪能してください。
▪️徳島城
高知から、阿波池田経由で山間部を抜けて3時間、ようやく徳島に到着します。
徳島城は、天正14年(1586年)に蜂須賀家政が吉野川河口に築いた平山城です。
残念ながら天守や城郭は残っていませんが、堅固な石垣群が往時の風格を偲ばせます。
徳島城址はJR徳島駅のすぐ脇にあり、現在は公園として開放されています。